昔風の題名で言うと「われはロボット」ですね。けどこの名前だとアシモフじいちゃんに怒られるというよりも、早川書房に怒られるのかな?(笑)
なんつーか、題名の邦訳にどのくらいの著作権の保護がかかっているか知りませんが、「紛らわしい」ってことでJAROに電話されちゃったりするんでしょうかね。
ま、どうでもいいですが。
例によって「ロボット3原則」が登場します。だから意外とテーマは使い古されてたりするんですよね。
鉄腕アトムでも出てきた気がするし。
でも、まさに「やりたかったことに技術が近づいた」という感じがして素敵です。浪漫ですね。ロマンじゃないですよ、浪漫です。
で、肝心のストーリーですが、未来の世界ではロボットが普及していてそれはもうカイガイシク働いていたりします。なんとなく頼りなさげな表情をしているのは実は旧型で、新型のそれは人間のようです。この辺はうまく差別化できてますね。いかにも、って感じです。スタッフはドキュメンタリーのノリで作った、とのたまってますがまさに冒頭のシーンではそれが生かされまくってます。どうやってモブ(群集)に合成しているのか不思議なくらい人とロボットがひしめき合ってます。単純に感動しましたよ。すげー(笑)。
主人公はというと、ある事故が元で大のロボット嫌いなんですが、特別なロボット「サニー」と出会ってから徐々に気持ちが変わっていく・・・、なんてご都合主義が嫌いな人には勧められない気持ちの変化があります。個人的には好きなんですけどね。サニー、あんたかっこよすぎだよ。
あと興味をそそられたのが「ロボットに宿る魂に似たもの」を「ゴースト」と称していること。なにやらどこかで見たことあるような表現ですが、やっぱり意識しているのかな?(笑)
もうひとつはUSR社「USロボティックス」って実在するんですよね。今は懐かしいですが、その昔はモデムで一世を風靡していました。1台だけ持ってたような気がする・・・。
実在の会社といえば、あとはアウディとコンバースかな。どちらも宣伝臭くてアレですが:-(
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 アイザック・アシモフ , 小尾 扶佐 発売日 2004/08/06 |